ジッターチャートの作り方(重なりのあるマークをずらして表示)

2018/05/11 14:46 Nanae 0 Comments


Nanaeです。こんにちは。
今回はジッターチャートをご紹介します。ジッターチャートは、円のグラフや箱ひげ図の応用版です。(これ↓)

あるメジャーの分布や外れ値をみたいとき、箱ひげ図を使うことは多いと思います。


箱ひげ図を使った場合、全体としてマークが多い部分や外れ値はわかりますが、マークが多いと箱ひげ以上の情報が把握しづらく、どれくらい重なっているのかわかりません。また、上の方や下の方のマークにどんな項目があるか知りたくても重なりすぎているとマウスオーバーできず確認が難しいです。このあたりの不都合を解消するのがジッターチャートです。

ジッターチャートとは、近くにマークが集中して重なり合っていても、マークをランダムにずらして、ひとつひとつのマークを認識しやすくしたチャートです。ジッターとは「微小な不規則な動き」という意味で、マークをわずかにずらして表現することからジッターチャートと呼ばれているようです。
上図の箱ひげ図の円を各年の中で左右にランダムに配置をずらすため、各年で横方向に軸を作って、縦長の散布図を年数分作るような処理をします。
横軸となる計算フィールドには、ランダムで揺れを作るために、各マークに番号を振り(index関数)、それを13(←数字は13でなくてももちろん良い)で割った余りを出します。
 

これを列に入れ、列のヘッダーを非表示にし、幅を狭め、書式設定で見た目を調整すれば完成です。


ツールヒントと併せて活用すると、ひとつひとつのマークを確認しやすいですね。


さらに、パラメータで項目を選択できるようにして、選択した項目のマークだけを目立たせるようにしても見やすいです。このVizでは、パラメータと一致した項目のサイズを変え、一致した項目のみラベルを中央に出しています。詳しくは、Tableau Publicからダウンロードしてご確認ください。


Nanae


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